巡回企画展
第8期募集

外務省は、サンパウロ、ロンドン及びロサンゼルスの3都市に、対外発信拠点であるジャパン・ハウスを設置しています。その対外発信事業の一環として、意欲と才能のあるアーティスト、クリエイター、エンジニア、研究者、企業、団体等の皆さまに、それぞれが考える「日本とは何か」という大きな問いに対する答えを、ジャパン・ハウスにおける「展示企画」として表現していただきたいと考えています。ジャンルは問わず、国内外から広く展示企画を募集します。 

巡回企画展とは?
1.概要

ジャパン・ハウスが実施する展示の中でも、日本で公募し、審査により選定した展示企画であり、各拠点を巡回する企画展です。展示を通して「日本とは何か」という大きな問いに対する答えを様々な視点から提示し、海外の方々に日本の持つ魅力に出会っていただくことを目指しています。
そのために、海外に発信するに適した展示コンテンツを持ち、それを海外に展開できる展覧会の形にする意欲のある個人や団体に対して、ジャパン・ハウスは、発表・表現の場と日本及び拠点各地におけるサポート体制を提供します。具体的には、ジャパン・ハウス事業では、①各拠点の事務局、②日本と各拠点事務局とのコーディネート役を担う各拠点専属の東京リエゾン、そして③外務省内のジャパン・ハウス東京事務局が連携して事業を行っており、これらがジャパン・ハウスでの活動に参加する個人や団体に対し、各拠点のギャラリーのサイズ等展示に必要な情報の提供、日本と拠点の間の輸送の手配、各拠点のギャラリーの無償提供等のサポートを行います(より詳しくは以下「実施体制とスケジュール(例)」及び「実施にかかる経費等」を参照)。このサポート体制によって、新たな日本のあり方をプレゼンテーションしていただく機会をともに創り出したいと考えています。


2.募集する企画

日本を紹介する「もの」や「こと」を「展示企画」としてキュレーションした企画を、あらゆる領域から受け付けます。「いかに日本を知らなかったか」に目覚めてもらう場として、日本への興味と共感を誘う企画力と発信力を備えるものであれば、伝統、ハイテクノロジー、芸術、デザイン、工芸、大衆文化、食、社会貢献など、ジャンルは問いません。
既に国内外で発表されたものから、現在制作中のもの、ジャパン・ハウスの展示向けに新たに企画・制作された・される企画など、実現可能なら、応募時点での準備状況は問いません。具体的な審査基準は、本ページ下部「審査基準」をご参照ください。
また、より具体的なイメージを掴んでいただくため、本ページ下部「関連リンク」にある「JAPAN HOUSEフォーラム2021開催レポート」(特に同レポートのリンク先動画「(その4)ジャパン・ハウス巡回企画展について」)、「JAPAN HOUSEフォーラム2020ダイジェスト(動画)」(特に「ショートレクチャー&クロージング」)、「JAPAN HOUSE実施報告書(2021年版)」等をご覧ください。

∗ 各拠点地において規制対象になる品、関税法で輸入禁止項目にあたる品(刀・武器等)は採用出来ない可能性があります。




3.展示施設

ジャパン・ハウスの3拠点を順次巡回します。各拠点に設けられている展示スペースでの展示を基本としますが、各地の状況に沿った展示・プレゼンテーション方法やジャパン・ハウス内その他スペースの活用などについても、ジャパン・ハウス3拠点の現地事務局や東京事務局と相談が可能です。なお、ジャパン・ハウスは、通常の美術館のような温度・湿度管理などの行き届いた環境は提供できません(各拠点の図面は、本ページ下部「ジャパン・ハウスにおける展示スペース寸法について」をご参照ください)。
出展者の同意を前提として、ジャパン・ハウスの3拠点以外の国や都市に所在する他機関にも企画を展開する可能性も御座います。


4.展示期間

令和7年5月以降、1企画につき各拠点3か月程度の展示を予定。
※各拠点の運営事情等も考慮し、開催期間の調整が行われます。なお、各種事情等により、やむを得ず中止、中断する場合がありますので、あらかじめご了承ください。



実施体制とスケジュール(例) [図1PDF]

6.展示経費  [図2PDF]



展示作品そのものの企画・制作・製作費は応募者負担とします。採択企画の3都市巡回にかかる経費及び事務作業は、予算の範囲内で原則ジャパン・ハウス各拠点の事務局が負担します。ジャパン・ハウスの施設使用料は徴収しませんが、物販スペースを設置する等の営利活動を行う場合は別途協議が必要となります。


ジャパン・ハウス事務局が負担する主な経費項目
(※予算上限を勘案しつつ、案件ごとに各拠点と調整の上で確定します)
費目内容
展示貨物輸送費輸送費、通関手数料、保険料等
渡航費渡航費(下見/施工/撤収時の渡航に関する旅費・滞在費)
∗ 渡航のタイミングや人数及び日数は各拠点事務局と要調整。拠点毎に旅費の支給規定あり。
会場費ジャパン・ハウス内の展示ギャラリースペースを無料で利用可能。
展示設営費現地設営に係わる経費(展示関連施工・人件費)。
PR費現地PRに係わる費用(メディア露出・広告、ジャパン・ハウスウェブサイトやSNSによる発信業務等)
∗ 露出媒体は各拠点事務局と協議の上、決定。
その他オープニングに係わる経費、講演・ワークショップなどの連動企画(関連イベント)経費。

ジャパン・ハウス事務局が負担しない経費の例
  • ○ 展示作品そのものの企画・制作・製作費
  • ○ 什器の制作・製作 (但し、拠点毎に調整が必要な場合の調整費は要協議)
  • ○ 団体の財産となるものの購入費(美術作品の購入費、事務機器・事務用品の購入・借用費、CD・書籍等資料購入費等)
  • ○ その他(個人への支給品代、記念品代、ガソリン代等)


6.応募条件

  1. 1.ジャパン・ハウスの趣旨を御理解いただき、それに沿って活動いただける方(個人、グループ、企業、国籍問わず)
  2. 2.採択された際、ジャパン・ハウス各都市拠点において企画の実現が可能な方

7.審査基準
  1. (1)全般(配点60)
    • ・ジャパン・ハウスにふさわしい、創造性と独自性が高く、驚きと発見のある質の高い企画内容か。
    • ・単に質が高い、美しいもの・ことを展示するという基準を満たすにとどまらず、日本の良さ・魅力・価値等のメッセージを発信し、日本への興味と共感を効果的・効率的に誘発できる企画か。
    • ・日本のイメージ向上というパブリック・ディプロマシーの目的に貢献できる企画か。
    • ・連動企画等がジャパン・ハウス全体の運営に裨益するものか。
    • ・これまで日本に関心を持っていなかった人を含め多くの人が関心をかき立てられる、これまでの巡回企画展の平均を上回る動員が見込める企画か。
    • ・新たな知的交流、ビジネスチャンス、日本への来訪者の増加等、具体的な行動を誘発しうるか。
    • ・国内外のメディアで取り上げられる話題性を持つか。
  2. (2) 実現性・実行性(配点15)
    • ・企画内容の実現性が高いか。
    • ・スケジュールの実行が可能か。
  3. (3) 実務遂行能力(配点15)
    • ・組織体制が適切か。
    • ・今までにも同様の企画を実施してきた経験があり、遂行能力が高いか。
  4. (4) 経費管理(配点10)
    • ・積算項目等が適切か。
    • ・提案内容と整合性が取れているか。

8.応募書類(用紙)

  1. 1.応募用紙 [個人用 PDF] [団体用 PDF]
  2. 2.企画書概要(A4サイズ・タテ 書式自由 2枚以内。日本語及び英語の両方で記述のこと。)
  3. 3.企画書(A3又はA4サイズ 書式自由 20枚以内。日本語もしくは英語)
    企画展の目指すべき方向と実現に向けた具体的な枠組みとプロセスを明らかにした企画書を提出してください。 そしてその中には必ず以下の要素を含めてください。
    • ・開催趣旨・目的
    • ・基本理念、テーマ
    • ・団体で応募する場合、その団体構成、組織、業務執行体制及び要員計画
    • ・希望開催時期、希望開催期間 (基本的に各都市2~3か月程度)
    • ・テーマ展開・内容構成(展示テーマ・ストーリー案、展示構成案、演出案等)
    • ・各拠点における展示案(写真又はCGパース画等)
    • ・ジャパン・ハウス内外における連動企画(関連イベント)案(あれば)
    • ・観客動員目標等のKPI(重要成果指標)
    • ・準備日程・展覧会の維持管理に必要な事項
    • ・その他
  4. 4.予算書(1都市当たりの輸送、企画展示会場設営等にかかる概算予算書)
  5. 5.応募者経歴書又は応募団体実績概要
  6. 6.過去の企画などのポートフォリオ

10.応募方法

件名に「申請:応募者名」と記載の上、応募書類一式データを以下のアドレスまでお送りください(添付データは上限10MBまで)。
touring.ex-japanhouse@mofa.go.jp


11.応募締切

令和6年(2024年)1月18日(木)18:00


12.審査

ジャパン・ハウス関係者や有識者を構成員とする巡回企画展審査委員会が、書類及び面接による審査を行います。なお、提出された企画案に対して、審査に先立って質問を送付することがあります。
※審査結果について、個別の照会には応じられません。



巡回企画展審査委員会委員(議長以下50音順)

原研哉氏 (議長)株式会社日本デザインセンター代表取締役社長
ジャパン・ハウス東京事務局クリエイティブ・アドバイザー
内田まほろ氏キュレーター
JR東日本 TAKANAWA GATEWAY CITY 文化創造棟準備室長
小島レイリ氏芸術・文化コンサルタント
株式会社羽田未来総合研究所アート&カルチャー事業顧問
佐藤淳子氏独立行政法人国際交流基金文化事業部長
塩谷陽子氏ジャパン・ソサエティー(在ニューヨーク)芸術監督
南條史生氏森美術館特別顧問
十和田市現代美術館総合アドバイザー
弘前れんが倉庫美術館特別館長補佐
アーツ前橋特別館長
橋本麻里氏ライター/編集者
甘橘山美術館準備室長
藤本壮介氏建築家
株式会社藤本壮介建築設計事務所代表取締役


13.スケジュール(予定)
応募期間令和5年(2023年)11月17日~令和6年(2024年)1月18日
書類及び面接による審査令和6年(2024年)2月~3月頃(面接の日時は、書類審査を通過した企画の応募者と調整させていただきます)
結果通知令和6年(2024年)4月中旬頃
巡回スケジュールの調整・確定令和6年(2024年)5月~8月頃
巡回時期令和7年(2025年)5月以降(各拠点との調整の上、決定となります)


14.その他、注意事項

  • ・展示/企画は、危険物や異臭を放つもの、腐敗のおそれのあるものは使用できません。
  • ・展示/企画内容が公序良俗に反すると判断したものは実施できません。
  • ・その他、ジャパン・ハウスの事業趣旨に鑑み、必要に応じて外務省及び各都市ジャパン・ハウス事務局の指示がある場合には(サイネージ、展示レイアウトなど)、これに従っていただくことが求められます。事務局の指示を受け入れていただけない場合、企画の実施をとりやめることがあります。
  • ・展示企画の詳細は、各ジャパン・ハウスがウェブサイトや印刷物等で告知します。それ以外の告知にかかる費用は応募者の負担となります。その際、告知内容・方法等を事前に報告、相談してください。
  • ・各作品や展示品の取り扱いには細心の注意を払いますが、不可抗力による作品や展示品の破損等については、外務省及びジャパン・ハウスはその責任を一切負いません。
  • ・被採用者/団体は、主催者(外務省及びジャパン・ハウス各都市事務局)による展示作品の写真撮影並びに、その写真を印刷物、広報に使用することについては、それを了承することを条件とし、広報目的での各種媒体への掲載、利用する権利を無期限且つ無償で許諾するものとします。
  • ・輸送費は、原則事務局負担となります。ただし、企画者の特別な希望や都合により、梱包方法の変更や搬出入のスケジュールに変更が生じ、輸送手続き費用や輸送費が当初予定額を超える場合には、企画者と事務局で協議の上、費用負担を決定することとします。


お問い合わせ

ジャパン・ハウス東京事務局 巡回企画展窓口 touring.ex-japanhouse@mofa.go.jp



各JAPAN HOUSEにおける
展示スペース寸法について

各ジャパン・ハウスにおける展示スペースの寸法については、以下のPDFファイルをご確認ください。



関連リンク