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オープニング企画展示『竹 ― 日本の歴史』展
2017.05.30


ジャパン・ハウス サンパウロでは、日本文化において大切な役割を果たしてきた“竹”に焦点を当てた企画展を開催します。日本ではこのシンプルな自然素材が様々な用途で活用され、日常生活において深く、密に浸透してきました。『竹 — 日本の歴史』展では、150年以上にわたる様々な時代のコレクションと作品を垣間見ることができます。

美術館等のキュレーターとして世界を舞台に活躍する当館の企画局長マルセロ・ダンタスは、ジョエル・アール氏(ジャパン・ソサエティの元ディレクター/竹アートのスペシャリスト)、橋口博幸氏(竹文化研究家)、タイス・グーゲル氏(ブラジル人研究家)らによるサポートを受けながら、様々な作品をサンパウロに結集させました。また、NEAJコレクションからはしなやかながら強靭性を表す貴重な竹のコレクションを提供いただきました。

竹工芸・アートの第一人者である四代 田辺竹雲斎氏を始め、中臣一氏、川島茂雄氏、日詰明男氏の作品が一堂に会し、この植物がもつ軽さ、柔軟性、強さといった特性をご覧いただけます。様々な文脈とスケールで解釈された各作品は、竹という素材がもつ多くの可能性を表現しています。また、竹手工芸家・廣島一夫氏の作品はかつて日本で日常的に見ることができた竹の民芸品が主となっており、その丁寧で繊細な手仕事に心打たれるはずです。

さらに、竹の変遷とともに日本の歴史が学べるほか、茶道具から剣道防具、日常用具、尺八、古来より筍を食してきた和食のインスタレーションまで、そして竹で組まれたシアター内では、世界に誇る日本アニメのスタジオジブリ・高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』のトレーラー映像を上映します。

実は、竹はイノベーションやテクノロジー領域でも活用されてきました。かのトーマス・エジソンが発明した白熱灯のフィラメントとして採用されたのも「竹」でした。また、同じく19世紀には航空機を製作するための軽量で安価な材料としても着目され、ブラジル人でヨーロッパにおける航空パイオニアでもあったサントス・デュモンも自らの発明に役立てたと言われています。

異なる時代の様々なテーマに基づき、日常と非日常が隣り合わせに展示され、日本と竹の豊かな関係性を垣間見ることができるジャパン・ハウス サンパウロの記念すべき最初の展示企画をお楽しみください。


『竹 ― 日本の歴史』展
5月6日~7月9日
ジャパン・ハウス サンパウロ (パウリスタ大通り52番地)

【開館時間】
火曜日~土曜日:10時~22時
日曜日・祝日:10時~18時
月曜日:閉館日

入場料無料

プログラム詳細はwww.facebook.com/JapanHouseSP/をご参照ください。