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3月13日、JAPAN HOUSEの活動紹介と、JAPAN HOUSEを舞台に日本の魅力についてこれから海外で展覧会を行いたい事業者やクリエイターの方々とのネットワークを拡大することを目的として「JAPAN HOUSE FORUM 2025 日本の未来資源を冷静に見定める。」を株式会社日本デザインセンターで開催しました。多くの方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。
冒頭、外務省戦略的対外発信拠点室長 江草恵子が挨拶を行い、2017年から2018年にかけての設立以来、サンパウロ、ロンドン、ロサンゼルスの3拠点で730万人超の来館者を迎えたこと、また各拠点が文化交流の重要な役割を果たしていることを報告しました。
セッション1
JAPAN HOUSE 東京事務局クリエイティブ・アドバイザーの原研哉氏からは、巡回企画展の意義と成果としてロンドンで展示中の「木組展」について日本の伝統的な木工技術と現代的なデザインの融合をテーマに掲げ、現地の来館者から高い評価を受けていると紹介しました。また、日本文化発信の課題、今後の展望としてJAPAN HOUSEを「世界に開かれたプラットフォーム」として活用することの重要性を強調し、国内の事業者やクリエイターに向けて、JAPAN HOUSEを「海外への発信拠点」として積極的に利用するよう呼びかけるとともに、特に巡回企画展を通じて、日本文化を紹介する取組を広げていくことを提案しました。
セッション2
竹中大工道具館のキュレーターである西山マルセーロ氏が、ロンドンで開催中の巡回企画展「木組展」について中継を通じて報告しました。展覧会では日本の木工技術を再構成し、また、体験型のワークショップも取り入れることでより現地の来館者に深い印象を与えたことが紹介されました。
さらに、JAPAN HOUSE Los Angeles館長の海部優子氏からもビデオメッセージにより、本展覧会がロサンゼルスでも長時間の鑑賞や高いリピート率を誇るとともに、多様な来場者層による訪問もあり、非常に人気であったことの説明がありました。
セッション3
建築家の藤本壮介氏及び学芸プロデューサーの橋本麻里氏から過去、ご自身で展示された巡回企画展の内容を紹介し、巡回企画展における成果等について説明がありました。その後、原研哉氏、藤本壮介氏、橋本麻里氏、小島レイリ氏によるクロストークが実施され、JAPAN HOUSEの取組が文化の表面的な魅力の紹介に留まらず、深い理解を促進することが重要であると締めくくりました。
今回のフォーラムの模様については、以下に動画を掲載しております。
- (ダイジェスト1)セッション1 JAPAN HOUSE概要と巡回企画展
https://youtu.be/uSjAbhFzadQ - (ダイジェスト2)セッション2 木組展 ロンドン中継とコメントビデオ
https://youtu.be/lQRWzPxanvE - (ダイジェスト3)セッション3 クロストーク
https://youtu.be/Qlc_Jr4q5XUI