MENU
ジャパン・ハウス

EXHIBITION

『ESPUMA | 名和晃平』展
EXHIBITION
『ESPUMA | 名和晃平』展
Nobutada OMOTE | SANDWICH
Photo: Nobutada OMOTE | SANDWICH


名和晃平氏は日本で著名な若手アーティストの一人である。彼の作品で目を惹くのは、革新的な素材や美的観念など並みならぬ研究を経て、あらゆる生命を作りあげる分子レベルに焦点を当てていることである。人々のパーセプションの限界を超えて織りなされる名和氏の微細な表現は、彫刻、絵画、インスタレーション、建築、映像、ファッションといった様々なフィールドに見ることができる。

コンテンポラリー・アーティストによる本展では、ジャパン・ハウスにとって初めての試みである、ひとつの作品のみを提示することによって、誕生と破壊のさまを関心深く見ることができる。小さな水泡が積み重ねられて生まれる《Foam》は、まるで新陳代謝を繰り返す我々の細胞の生と死のサイクルを表しているかのようだ。

スペースを歩くと、まるで雲の上を歩いているかのような感覚を得られる。だがその雲は、実は我々の体内を成すマテリアルを意味している。想像と体内の見方を融合させるというアイディアはとても革新的であり、アーティストが工業・化学技術ないしテクノロジーを活用したと分かると、そのことをより一層強く実感することになるだろう。命あるものの生化学的な動態を描写すると同時に、身体を刺激する生物のシミュレーションシステムを作り上げるということは、すなわちスケールの違う現実と微視的の世界が交わるという強力な技巧だとも言える。

名和晃平はSF、といっても過言ではない。時に不可能に近く、予想だにしない技術で構成してしまう。その技術からアートを生み出すという、ユニークな表現方法の可能性を更に広げようとしている。名和氏はまるで芸術の錬金術師なのだ。一方で、イノベーションの実現とアート表現の方向性を探るという、日本ならではの多専門性も息づいていると言える。日本のアートは、例えそれが概念的であっても、オブジェクトでの表現に導かれてきたので、彼は強いコンセプトを形の有無を問わず作品に変えてしまうのだ。

名和氏の作品の魅力は、我々を形づくる目に見えない分子にイメージを与え、具現化している点である。この新たな感覚を開くことは、まるで生命の源を望遠鏡で覗きこむことに似ている。

ジャパン・ハウス サンパウロ  マルセロ・ダンタス企画局長

『ESPUMA | 名和晃平』展
9月23日~11月12日まで
ジャパン・ハウス サンパウロ (Av. Paulista, 52 – GF)
開館時間:
火曜日~土曜日 - 10時 ~ 22時
日曜日・祝日 -   10時 ~ 18時
入場無料
音楽:原摩利彦

  • 会期
  • 2017.09.23―2017.11.12
  • 火曜日~土曜日
  • 10時~22時
  • 日曜日・祝日
  • 10時~18時
  • 価格
  • 入場無料